めんの(ほぼ)引きこもりブログ

ADHD持ちの(ほぼ)引きこもり女性の日常

発達障害者のための就活マニュアル

最近やっとの思いで就職活動を始めた、執筆者の「めん」です。

タイトルが大げさになってしまいましたが、今日は発達障害者(ADHD)であるわたくしの、「失業にまつわる話」と「就職活動の軸」についてお伝えしたいと思います。

発達障害者の仕事が長続きしないのはなぜ?

わたくし、学生時代のアルバイトを含め、仕事が3年以上続いたことがありません
「なんで私はこんなに根性が無いんやろう…。みんなはきちんと仕事続けてるのに」
わたくしは、悩みに悩みました。

以前、母にこう尋ねたことがあります。
「みんなは何を思って働いてるんやろう? なんで何年も仕事が続くんやろう」
すると、母はこう答えました。
「誰も働きたくなんかないし、出勤前はゲロ吐きそうになりながら我慢して仕事しに行ってる。お金のため、生きるためと思って。
あと、私が今の仕事を辞めんと続けてるんは、履歴書用意したり面接受けたりするんが面倒やからやね」
わたくしは、なるほど! と、母の率直で予想外な答えに納得し、心が軽くなりました。

確かに、お金がなくては生きていけません。履歴書を用意するのも、面接を受けるのも面倒です。
しかし、そういったことと引き換えにしてでも、何度も仕事を辞めたくなってしまう理由がわたくしにはありました。

その理由を大きく分けると、人間関係、作業スピード、ミスマッチの3つです。

  • 窮屈な人間関係に嫌気が差した

優しい人が周りに強く当たられて心を病んでしまったり、意地悪だけれど仕事の出来る人が出世していくのが当たり前になっている職場。
その場に居ない同僚への文句に始まり、取引先や客の悪口を言い続ける人がいる職場。
質問しても答えてくれない上司。
人は人、自分は自分。わたくしは、そう割り切って働けるような、器用な性格ではありませんでした。

  • 作業スピードの遅さ

仕事には、作業時間の速さと精度の高さが求められます。
早くて旨い、いわゆるコスパの高い牛丼屋が人気であるように、大抵の企業は仕事が早く、そつなくこなせる人を求めています。そこそこの作業スピード、そこそこのクオリティで仕上げられる人のことです。
それ以外の人はどう呼ばれるかと言うと、「給料泥棒」です。給料泥棒に残された道は、その職場にしぶとくしがみ付くか、退職するかの2択です。

  • ミスマッチからのスパイラル

仕事ができないから、スピードが遅いから。そうやって、自らを暗示にかけ、本来得意とすることや培ったスキルを全く無視して、自分とはミスマッチな職場を選択してしまいます。
そうすると、必ずどこかのタイミングでその仕事に飽きてしまい、集中することができず、ミスが増えていきます。
そして、誰かに怒られ続けることで、
ますます自分に自信がなくなり、退職を余儀なくされます。

発達障害者はどんな仕事に就けばいい?

理想としては、「好きなこと、興味のあること」を仕事にすることです。
自分の好きなことと仕事とは、切り離して考えるべきだという人もいますよね。
しかし、発達障害者の場合は話が別であると、わたくし個人は思います。
発達障害者特有の集中力の問題を抱えながら、仕事で能力を発揮しモチベーションを維持するためには、まずは好きなことを軸に就職活動をすべきです。

次に、好きなことや興味のあることが全く思い付かないという人は、「得意なこと、自分にも出来ること」を仕事にしてください。

最後に、それすらも分からない、もうお手上げだという人は、「人間関係がラク」だと確実に分かるような職場へ潜り込むようにしてください。

自分で会社を立ち上げる、フリーランスで働くという方法もありますが、手始めにどこかで「慣らす」ことをお勧めします。

オープンかクローズか

志望する企業や業界の雰囲気を見極めながら、メリットデメリットをじっくりと天秤にかけるべきだと思います。

オープンにして就職活動をすると、まずは給与の低さに驚きます。(もちろん例外もある)
さらに、発達障害者の苦手とする単調な作業内容の求人が多いです。

反対に、クローズのまま入社してしまうと、履歴書や面接の印象と違う、こだわりが強く作業スピードが遅い、といった悪い意味でのギャップを先方に与えてしまい、人間関係が悪化する可能性も考えられます。

わたくし個人の意見としては、履歴書や面接で自分を良く見せようとせず、まずは面接の際にありのままの自分を見てもらうこと。
そして、それでも働いて欲しいという企業が運良く見つかれば、「実は…」という形での採用がベストなのではないかと思います。
わたくし自身、今回はこのパターンでの就職活動に挑戦しようと模索中です。

めん自身の就活について

ブログの名前どおり、わたくしは(ほぼ)引きこもりとして、この数ヶ月を過ごしてきました。
そして、このブランク(空白)という名の引きこもり生活は、疲労回復のための休息と、仕事や自分の将来についてしっかりと見つめ直す良い機会だったと前向きに捉えています。

応募するだけならタダ、採ってくれたら儲けもの! の精神で、なんとか年内の就職を実現したいと思います。

最後に

発達障害者が何らかの理由で休職や失業することになった場合、傷病手当や失業手当などの手続きを先延ばしにする可能性が考えられます

皆さまもご存知のとおり、お金の余裕は心の余裕へと繋がっています。
わたくしにように、「お金がない!」と慌てることのないよう、マイペースながらも早め早めの手続きをお勧めします。


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