めんの(ほぼ)引きこもりブログ

ADHD持ちの(ほぼ)引きこもり女性の日常

引きこもりが外に出て働くメリットと最初にすべきこと

「自立したいけど外に出られないから働けない」という引きこもりの人は少なくないのでしょうか。わたくし自身もつい先日までは無職の(ほぼ)引きこもりだったため、その気持ちは痛いほど分かります。

この記事では、働く意思はあるが一歩が踏み出せないという人のために、(ほぼ)引きこもりだったわたくしの視点で、引きこもりが外に出て働くメリットについて考えます。


引きこもりが働くメリット

「あなたは今日から毎月20日間働いてください。働くことは義務ですが、報酬は0円です。なお、衣食住の提供は一切ありません。休日に外出すること、趣味を持つことを禁じます」
誰かにそう言われて、「はい! 働きます」と宣言できる人が世界に何人いると思いますか? わたくしは一人もいないと思います。人間に限らず、生物は自分の利益になることに対して一生懸命になるようプログラムされていると考えているからです。

引きこもっている人も同様に、もし外に出て働くならばそれなりのメリットが欲しいですよね。メリットを知らなかったり、大きなきっかけが無ければ動き出せないのは当然です。

わたくしが考える、引きこもりが働くメリットは以下の通りです。

メリットその①お金

働くことの最大のメリットは「お金」です。自立した生活を送るためには、お金を使って自分の衣食住を整備しなければなりません。

自分で狩りをしたり田畑を耕したり、完全な自給自足ができる人でもない限りお金が必要ですよね。「親に養ってもらっているからお金の心配はない」という人も、両親が亡くなったあと一生食いっぱぐれないほど莫大な遺産がなければ、生活が立ち行かなくなると思います。

また、お金を稼ぐことによって気持ちに余裕が生まれます。生活費を稼ぐことで、一定の期間は最低限の生活が保障されるからです。

生活保護や両親の援助を受けず自分の足で立ちたい、これから自立したいという人にとって、働くことの最大のメリットはお金だといえるでしょう。

メリットその②時間の大切さを理解できる

お金の次に大きなメリットは、「時間の大切さを理解できる」ことです。時間のありがたみは、働かなければ分からないと断言できます。

引きこもっている人は、「自分は時間を無駄に消費していているなぁ」「なんだか退屈だし生きていても仕方がない」と思うことがあるのではないでしょうか。わたくし自身、そう思ったことが何度もありました。

現在のわたくしは仕事に追われ、身体中のあちこちが痛い上に睡眠時間も足りていません。
ところが不思議なことに、それが原因で仕事を辞めたいとは思わないのです。それはなぜかというと、働くことによって時間の大切さを毎日再確認できるからです。

「本当はしたいのに(時間がなくて)出来なかったこと」を休日に出来る幸せは、働いてみなければ知り得ないことです。働き始めてからのわたくしは、(ほぼ)引きこもり時代には当たり前だった、昼まで眠ること、家で映画を何作も観ること、のんびり風呂に浸かること(入ってなかったけどね)に感謝できるようになりました。

そのほかにも、今後お金と時間に余裕ができたら、趣味を充実させたいと考えるようになりました。仕事に慣れないうちは時間が全くといっていいほど足りませんが、数ヶ月後には新しいことに挑戦したいと思います。

生きる意味を探したい人にとって、時間の大切さを知ることは大きなメリットといえるでしょう。

メリットその③清潔感を保てる

汚い話になりますが、無職の(ほぼ)引きこもり時代には、あまり風呂(シャワー含む)に入っていませんでした。翌日に予定が入っているときや、自分が臭くて耐えきれなくなったときに風呂に入るパターンが多かったです。(自分で臭う時はだいぶキてるやつ)

そんなわたくしですが、働き始めてからは毎晩欠かさず風呂に入るようになりました。なぜ風呂に入るようになったかというと、同僚に「コイツなんか臭いぞ」と思われたくなからです。
今わたくしが働いている会社は、仕事の性質上ミーティングが頻繁に行われるため、人と接する機会が多いです。そんな中で、風呂に入らず「臭いと思われてるかな?」と心配しながら働くぐらいなら、いっそ毎晩風呂に入ろうという考えに至りました。

毎日風呂に入るようになってからはニキビが出来ないようになりましたし、トリートメントをしているおかげか、髪の指通りが良くなりました。かつての、脂ぎった状態からのこの進歩! 当時の自分では想像もつかなかったと思います。

3つ目のメリットは「清潔感を保てる」でした。毎日風呂に入ってさえいれば、最低限の清潔感は保てるといえます。


まずは夜のコンビニに出かけよう

引きこもっている人は、まずはリハビリがてら、夜のコンビニに出かけてみましょう。(風呂に入らないままでOK)

夜のコンビニには、様々な人が来店します。残業帰りのサラリーマン、ニートや不良など、コンビニの客は多種多様です。彼らを観察することによって、自分の立ち位置を確認することができます。
「ああはなりたくないな」「自分もこういう風に見られているのかな」と思えたなら、それはあなたが変わるきっかけになります。

引きこもりの人には、履歴書を用意する前にリハビリがてら夜のコンビニを徘徊することをおすすめします。