めんの(ほぼ)引きこもりブログ

ADHD持ちの(ほぼ)引きこもり女性の日常

(ほぼ)引きこもりが一日働いてみた

昨日、朝の5時に目覚ましをセットし、日雇いのアルバイトへ行ってきました。
日雇いのアルバイトってどんな感じ? という方も多いと思いますので、一日の流れや感想を綴ります。
結論としては、体力的にはかなりしんどいが、ある意味面白いアルバイトだと思います。わたくしのようにその日暮らしで生活に困窮している人、趣味は人間観察です! という悪趣味な人(もしそうだとしても、口に出さないほうがいいよ、マジで…。誰とは言わないが)にオススメです。

いざ、参る!

全国のADHD民に告ぐ! 過去に一度も行ったことのない場所へ行く日の朝は、出発予定時刻の3時間前に起きておくと遅刻を防げるよ。ということで、出発予定時刻の3時間前である、午前5時に起床しました。そして、朝食をかき込み、時間を10分ほどオーバーしつつも、なんとか無事に家を出ました。
上出来じゃん! と、駅のホームでのんびり電車を待っていたのですが、電車が到着した途端にわたくしは戦慄しました。


え? 既に人でパンパンな状態で、これ以上は乗れなくね?


上京して以来初めて見た奴隷船満員電車に、思わず圧倒されました。しかし、わたくしには行かねばならぬ場所がある! そう思い、電車へ乗り込みました。
苦しくてパニックを起こしそうになりましたが、乗り換え駅はほんの数駅先と自分に言い聞かせていると、到着のアナウンスが。
「降りまァァァすッ‼︎」
不運なことに、わたくしがちょこんと身を置いたドアの目の前は、到着駅で開くドアの反対側でした…。必死に人をかき分け、押しのけ、やっとの思いで降車しました。

点呼があるよ

謎の満員電車耐性を身に着け、無事目的地に到着。コインロッカーの金額は300円と、良心的な価格でホッとしました。そそくさとスマートフォンと小銭入れ以外の荷物を詰め、集合場所へと向かいます。
辺りを見回していると、アルバイト登録をした会社の名前が書かれたプラカードを掲げている人を見つけました。周りに人がポツポツと集まっていたので、わたくしもさり気なく群れに紛れます。
「おはようございます。お名前を教えていただけますか?」
「『めん』です」
「はい? もう一度お願いします」
「『めん』ですッ‼︎」
※わたくし声がかすれ気味で低いため、親しい人相手ですら聞き取ってもらえないことが多いです。
責任者が名簿を持っていて、来た人から順に点呼を取る仕組みのようです。わたくしの後にもわらわらと人がやってきました。ちなみに、ドタキャンが1名出た模様。(同じニオイがするぜ)

お仕事開始

時刻は午前9時。自己紹介タイムはなく、事前にマニュアルが配布されていたため、説明という説明も特にないままにユルっと仕事が始まります。仕事内容は、イベント来場者を自ブースに呼び込み、サービスの案内と粗品を渡すといったものです。
ブースの担当者(企業の人)と日雇いアルバイト経験者が仕切って、パンフレットの用意を進めていきます。ここでトラブルが発生しましたが、コンプライアンス上詳しく書くことはできません…。ただ、かなりイラッとモヤッとする内容でした。

そして午前10時。準備もろくに出来ぬまま、客がなだれ込んできます。
わたくし何故か経験者の女性に気に入られたようで、その方の相棒のような形になっていました。謎の連携プレーで、次々と客を捌いていきます。
「どっと疲れたねえ」
「そっすね」
昼前で客が減ったため、交代で休憩をとることになりました。

ウザいキャラ登場

1時間の休憩から戻ってくると、先ほどまでわたくしがいた場所(粗品を渡す楽なポジション)に、冴えなくて意地が悪そうなおばさん(以下意地オバ)と、経験者の女性が立っていました。
「戻りました」
「じゃあ、私も休憩行ってきます。あとはよろしくね」
経験者の方から作業の引き継ぎを受け、意地オバとの2人体制になりました。嫌な感じの人だなあ、と薄々感じていましたが、予感は見事的中
「あのう、2人で同じことしてても意味が無いんで。別のことやってもらえます?」
経験者の方がいなくなった途端、意地オバはこう言い放ちました。わたくしは、引き継ぎで指示を受けた作業をしているだけだったので、少し腹が立ちました。
しかし、衝突を避けるために怒りをぐっと堪え、別の作業を開始。心を無にしながら働いていると、ブースの責任者(偉い人)に、この作業は自分がやっておくから、あなたは先ほどまでやっていたことに集中してくれと言われました。
「あの偉い人から、さっき引き継がれた作業を続けるように指示されたんすけど」
わたくし、ドヤ顔で意地オバに反撃します。どうやら意地オバにジワっと効いたようで、心がスッとしました。

まさかの適性判明?

経験者の方が休憩から戻ってきたこと、同じ仕事に飽きたことから、わたくしはその場を離れて呼び込み隊(体力を使うキツいポジション)に合流します。
「こんちゃーっす。コレ登録するだけでアレとアレが貰えるんすよ。すぐに終わるんでどうです?」
粗品の存在をちらつかせ、短時間で登録が終わることを説明すると、面白いほどに客の反応が良く、終始フィーバー状態でした。
(た、楽すィィィ〜‼︎)
外面がよく、短期的な人間関係の構築が得意なわたくしには、どうやら呼び込みの適性があったようです。
その後、たまの空き時間に呼び込み隊同士で意気投合するなど、和気あいあいと過ごすことができました。
※一方の意地オバはというと、午後のあいだ中ずっと、楽なポジションを死守していました。いるようね、そういう奴。しかも、なんか気難しそうな顔してるの。

一日働いて学んだこと

  • 立ちっぱなしの仕事は、足腰が痛い
  • タチの悪い人は好かれない
  • 残業代は出ず、うやむやにされる